Way to RECARO part6
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フィッティング篇
さて、本命のSR−IIIが届いていないというトホホの状況の中、SR−IIとシートレールは到着しているのでこれを取りつけてしまいます。
ちなみについたレールは某社製のものと近似...ってこれってたしか11800円だった筈...
高い買い物だったかも。
まぁいいや、そのうちとっかえよ。
シート自体の付け外しはもう、easy as a pie...easy as a cake だったかな?とにかく、ラチェットレンチがあればさくっと外せます。実際にわちきが用意したのは以下の品々です。
謎なものも入っていますが、これだけ用意しておきます。
なお、作業は平地で行います。
事前にグリスを購入したシートレールの可動部分に塗っておく方がいいと思います。塗ってある場合は不要なのはいうまでもありません。
私が使ったのはスプレー後暫くたつと劇的に粘性が上がってたれないといううたい文句のもので、作業1時間位前にどばばばばーっとスプレーしてガシガシ動かしてなじませちゃいました。1日たつとゲル化して多少の熱でも溶けない位になります。
ある方でしたら、チェーングリスでもいいかも。これも発泡してすき間に浸潤した後、溶媒が気化して粘性が上がるというタイプのものがあるので、そういうのでもいいと思います。
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まず、交換するシートの着座面の中心線を計測して出しておきます。私の場合はマチ針2本でマークし、間に糸を渡しておきました。 あとでホイールセンターを合わせる時の目印にします。 写真で着座面に白く見えるのが、糸で出したセンターです。センターがズレている状態で設置してしまうと、長時間座っていると腰が痛くなりますので、出来る範囲内できっちり出しておきましょう。 |
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次に、純正のシートをレールごと取り外してしまいます。 取り外すためには、写真で指示しているように、まずシートを前に出して後方で止めているボルトを2本外し、次にシートを後方に動かし、左右の前部固定ボルトを外すだけ。前−>後の順番で外しても問題はありません。これでさくっとシートは外れます。全部12mmのボルトです。 ボルトは再利用しますので、ワッシャー共々回収しておきましょう。また、外したボルトは全てティッシュで汚れ等を落し、ネジ部分にオイルを塗っておきます。(以後取り外しを行うものについても全て同様です) |
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シートを外すと、結構広かったりします。ここで注意するべきなのは、サイドブレーキ近辺に横に走っているメンバー。 このため、着座位置を下げる事を目的とする方は、フルバケットで、しかも着座部分のあんこが少ないモノを選ぶ他はありません。 |
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外したシートを比較するために並べてみました。ヘッドレスト一体型ですからヘッドレストこみの高さを考えると概ね同じの様ですが、横幅は明らかに違います。特にオリジナルのヘッドレストの取り付け部分の高さあたりの幅は全く違うといってもいいでしょう。 着座部分の高さは、明らかに低く見えます。但しオリジナルの方がシートの沈みこみは大きいので、着座位置の差異はこの見かけほどには発生しません。どちらかというと、バックレストの起し加減によってはむしろ高くなったように感じるかもしれません。 |
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取りつけるシートの裏側にシートレールを仮止めします。ネジとワッシャーには軽くオイルを塗り、締め込みはシートが左右に軽く動く程度でやめておきましょう。 きっちり締めない理由は、一旦据えつけた状態で、ハンドルの中心線とシートの中心線が重なる状態になるように位置調整を行うからです。 ちなみに、このシートレールアジャスターのアームが純正とは逆の上、そのままだと固定ボルトとぶつかるので、ハンドパワーで曲げました。 この状態で、シートを車に仮止めします。仮止めですから、対角線の2本だけで充分です。 |
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五円玉に糸を通してして写真のようなものを作り、ハンドルに貼り付けます。 この状態で、ホイールセンターとシートのセンターが直線上に乗るようにシートを動かし、左右の位置決めをします。 横方向の位置決めをしたら、前後にシートを動かし、センターがずれない事を確認します。位置が確定したらマジックでシートレールにマーキングします。 センターが出たら、シート側のセンター出しに使っていたマチ針は取ってしまいます。(刺さると危険(w) 今回使ったサンクシートレールの場合、ある程度左右にシートが動かせるような構造でしたが、シートセンターが出る位置はもっとも内側に寄せた状態だったので、マーキングせずにいきなり外しちゃいました。 一旦シートを外し、シートレールとシートを本止めします。ネジ部分やワッシャー等にはきちっとオイルを塗り、緩みが無いようにきっちり締めつけておきましょう。一旦ゆるんでしまうと気になるだけでなく、危険です。
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さて、ここからは反省点。自分で組んでみて、次回もう一客を組むまでに買っておくべきだと思ったものを列挙すると...
余談。
話によるとレカロってのはきっちり姿勢が出るようセッティングが出た場合は超快適らしいですが、そうでない場合は...結構地獄みるらしいです(T_T)
また、今回はSR−IIでのフィッティングでしたが、SR−IIIでも基本は同じです。また、助手席も付け外しは同一ですが、センター出しはハンドル等が無い分、アバウトでかまいませんし、センターコンソールとの兼合いでオフセットして取りつけても構わないと思います。但し、SR−IIにしろSR−IIIにしろ、オリジナルよりは遥かに大柄なシートになりますので、取り付た結果内装に干渉しないようにしなければならないのはいうまでもありません。
そしてもう一つ。レカロユーザにとっては当たり前かもしれませんが、このシート、フラットになりません。
バックレストの倒しこみの際、支点となる部分が、座面に対してかなり前方の結構高い部分にあります。
結果として、オリジナルの場合は特に高くなる部分が出来る事もなくフラットになりますが、レカロの場合は座面の一部にバックレストの下端が乗り上げる状態でフラットになります。結果としてこの重なりの部分がでっぱりになり、フラットにならないです。これはちょっと計算外。寝にくいよぉ(T_T)
以上フィッティング編終了。最後の『RECAROってそんなにいいんかいな』編はこの後だっ!!
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