− 『使えないエンジン降ろすけれど、ミッション要りますか?』 −

 事の起こりはというと、BBSでのShinさんのカキコでした。

 Shinさんのところでインジェクション車のエンジンが降ろされる事になり、色々とパーツが出るらしい。そしてトランスミッションはお使いにならないらしく『出る』との事。しかもその場で取付けてもいただけるらしい...(T_T)

去年はいいことがあんまりなかったけれど、
今年はなんていいことが沢山あるんだろう(@_@)

 欲しいのです、インジェクションのトランスミッション。インジェクション車の廃車自体、当地ではもう殆どありません(ここ2年、全く見ていないしディーラーでも出てこないのです)から、喉から手が出るほど欲しいのはたしかなのです。
ですが、同じくBBSにソースせんべいさんが『欲しいです〜』と言うカキコがありました。
どうやら文脈から見ると、ソースせんべいさんの方が緊急性が高そうです。なので譲った方がいいだろうと判断したです〜。
が、その後、

ならば...という事でこの様に算段する事にしました。

これならバチーリ。かくしてドミノ肝移植ならぬ

『ドミノミショーン移植』

という運びとなりました。

* でも、くーさんといいShinさんといい、どうしてあちこちからインジェクション車を引っ張ってこられるのだろう...謎。
やっぱり実はShinさんの所は象の墓場ならぬGA2の墓場で、死期が近いインジェクション車が(以下略)

− なぜインジェクション車のミッションが欲しいの? −

 さて、では何故インジェクションのトランスミッションに載せ替えをしたいのか?
それはキャブ車とインジェクション車の出自による性格の差異が色濃く出ている部分の1つだから、という事に尽きます。

 ご存じの様に、シティのインジェクション車はスポーツ走行向けの味付けがなされています。一方キャブ車はシティーコミューター的性格。
 その違いはフロントのロワアームスタビライザーの有無であり、フロントサスの硬軟であったりしますが、トランスミッションも、違いが現れている部分なのです。

 まずインジェクション車のギア比。ローギヤードです。これは車の加減速性能を主眼に置いているためです。あまり太くはないトルク、豊富にあるとはいえないパワー。そんなGA2がスポーツ走行、特にテクニカルサーキットで上位の車に伍して戦える理由の1つです。ギア比を見ると、人によってはこのトランスミッションを『下駄車とは思えねーとんでもないもの』と評する人もいるくらい。

 一方キャブ車。性格づけが下駄車であるため、『燃費優先』のためハイギヤードです。実用車として省燃費性も追求しているためですが、元気よく走ることを求めるのであれば、使いづらいものである事は間違いありません。

 次にローギヤード/ハイギヤードであるという所にその起源がありますが、インジェクション車のトランスミッションはクロスギヤ設定なのに対し、キャブ車の場合は各ポジションのギア比が離れています

この違いによって、インジェクション車仕様のトランスミッションの場合、一般的な走行が想定されるステージと速度域の中ではほぼ最適なギヤがあるのに対し、キャブ車の場合はない状況という事もあるわけです。

 ファミリー向きのMT車、あるいはGA2のキャブMT車に乗った事のある方であれば、こんな経験があると思います。

3速だと余るが、4速だと足りない。

 かかっているストレスから、3速だとトルクバンドの上にいってしまうし、かといって4速にすると回転数が落ちてやはりトルクバンドから外れる。
 東北地方の方だとお判りになるかもしれませんが、私に身近な例としては東北自動車道の上り、仙台宮城近辺の微妙なワインディング&上り坂あたりがこれにあたります。3.5速があればいいのに(T_T)...

 よく表現するのなら、キャブ車はどちらかといえば高速でのマターリクルージングに向き、インジェクション車はテクニカルコーナーで、蝶の様に舞い、蜂の様に刺す(刺さる、じゃないっすよ(w)のが得意という事になるでしょう。
でも...ある種GA2乗りは、

ファイナルスピードについては諦めている(w

というか、

悟りを開いている(w

人が多く、どっちかというと高速巡航よりも日常をいかに『元気』に走るかという事の方が重要だったりします。
私自身のよく走るステージでも、『やわ〜ぬふわkm/h』の速度域が問題で、ファイナルスピード命の高速道路とかは『すんませーん、左側走りマース』な人です。そこで、『是非載せ替えたい〜』となったわけです。

 各ギヤのマッピングが、2/3/4/5速で微妙に違います。その差はコンマ以下2桁のレベル。しかしこの僅かな違いが体感上大きな差を生む...らしい(w ま、伝聞です、伝聞。 しかしたけしたさんのお話ではミッションを載せ替えるだけでも、体感上の違いは大きいとのこと。だとすれば「3.5速が欲しい」という部分は解決出来る...かも(w まぁ劇的な改善は望めないかもしれませんが、ローギヤードにすることは色々と美味しい事がありそうです。

さてここまで夢と希望を語ってきたわけですが、実際には、エンジン側のアウトプットを司るファイナルギヤをいじる方がよりドラスティックに効果があるのは確かです。 インジェクション車の第一減速比が4.5に対してキャブ車は4.266。 こちらの方が効果があります。(ちなみにAT車は3.93/3.866)
 但しそうなるとエンジンの腰下をいじることになるわけで、思いっきりエンジンを割ることになり、そーんなに簡単にはいきません。そこで、次善の策としてトランスミッションをごっそりと交換する、というわけです。

*:これを書いていて判ったんですが、ATのミッションを載せ替えした場合だと、微妙に「超省燃費」モードのギア比になりそうですね。それはそれで面白いか(^。^)

− 事前準備:消耗品をおさえろ(@_@) −

 当然、一部といえどもオイルが入っている部分を『割る』わけで、ミッションオイル、オイルシール等が必要になるのは自明の理です。という事で交換に必要な消耗品をおさえにかかる事になるわけですが、12月1日作業、というのが決まったのが

11月26日の夜。

 パーツを土曜日に取りに行くとしても、揃えてもらうためにディーラーにお願い出来る時間はそう長くはありません。 という事で移動時間中 (水曜日は客先に行っていたっす) にディーラーに電話を入れます。
 とりあえず、BBSの中でShinさん、ソースせんべいさんのカキコから必要なものを拾っていきますと

が挙がっています。うーむ、シンクロがへたってる可能性もなきにしも、って感じですが、取り敢えずそれは...気にしない事に(w
うーむ...実はたけしたさんにいただいたバネの取付けのため、先行してセルフロックナットやロックボルトをオーダーしていたのですが、

嬉しい急転直下

の展開のため、ディーラーの方々には御迷惑をおかけいたしておりますm(__)m
Y子さん、I藤さん、いつもいつも御免なさい。

 さて、ディーラーで得た結論&オーダーしたパーツ。

 ディーラーには、『ミッションの載せ替えの際に必要な消耗品系パーツが欲しい』のでと見積もりを依頼した所、クラッチ周りのパーツまでリストアップされていましたがそっちは却下(w 残るはクラッチレリーズベアリングとオイルシールだけだったです...謎なのはセンターナット。わざわざソースせんべいさんが『気になるようでしたら』といっている事を考えると、セルフロックナットになっているという事が考えられますが、これは挙がっていないのです。うーむ...謎。ま、いっか(--; オーナー同様けっこーアバウトな車なのでセーフでしょう。

 当日までは揃うという事で一安心ですが...気にかかる事が。それは

なんでどっか行くとなると、天気が悪くなるんよ(--#
日頃の行いかよっ(T_T)

でも今回は神様も許してくれたらしく、天気はよさげ。嬉しいっす(^^ゞ

さて土曜日。パーツを取りに行くと...なぜかオイルシールとベアリングは来ているのに足周り用のパーツがありません。特に...

サスペンションロックボルトが無いのは致命的(T_T)

二本松で「固着している可能性あり」という診断が下され、再利用はまず不可能である確率が高いパーツ。スペアを用意しておかない限り手を出すのはキケーンなので今回いじるのはパス。なんでないんだよーん(T_T)先にオーダーしていたのに(T_T)

 概ねモノは確保したところにShinさんからメールが届きました。

「N市ではミショーンオイルは入手不可なので、途中で買ってきてね」

うーむ...N市に着いてから自動後退で買うつもりでしたが...この際先行して抑えます。
純正を買うつもりでしたが、店頭に無い...。更にいえば、ミッションオイルの量、マニュアルによると

2.1l(分解時2.2l)

...半端だ...(w 1.9リッターでもなく2リッターでもなく2.1リッター。オイルって...普通はリッター(もしくはこれに近似)の単位なんですよねー...ホイールボルトの打ち替えの時もそう思いましたが、

性格悪っ>ホンダ(w

BPのミショーンオイル、3リッターお買い上げ〜
ちなみに、ホンダ純正4ストオイルでもおっけーです。というか、ホンダ純正のエンジンオイルはミッションオイルにも使われるという事を前提に作られているので、極圧剤がかなり大量に入っているのでこれはオッケー。他のメーカーのものは駄目よ。
という事で今回の作業のために用意したモノは、

という事で、あとは行くのを待つだけだ(^。^)

 
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